きっとこの記事にたどり着いたあなたは「結局警備員の面接の服装は何が良いの?スーツ?私服?」とお悩みのことと思います。
結論、指定がなければ警備員の面接でスーツを着る必要は無し。常識的でシンプルな服装なら基本なんでも大丈夫ですよ。
業種にもよりますが、警備員は現場に私服で行くことがほとんどです。そのため、面接で普段の服装をチェックできるのは、内勤からしても安心できる要素なんですね。
警備員の面接は、特別難しいことは求められません。ですがあなたの人柄が、とても重要視されるポイントです。
警備歴累計4年、内勤(面接する側の)経験ありの私が、警備員の面接で求められるポイントなどを解説していきます。
警備員の面接で落ちる人は少ない傾向にありますが、この記事を読むことでさらに、落ちる確立を大きく下げることができるでしょう。
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警備員の面接は服装に気を使わなくてOKな理由
警備員の面接の服装は、私服で大丈夫ですよ。私が面接担当を2年くらいしていたとき、100人以上は見てきましたがスーツで来られた人は記憶している中で2人ほど。
もちろん、会社からスーツで指定があればそうしてくださいね。
警備員の面接は基本減点式です。
スーツで面接を受けたら合格率が上がることも無く、良いアピールができたら合格が出来るわけでもありません。
とはいえ、落ちる人は少ない傾向にあります。大多数と同じようなシンプルな格好で、最低限まともな受け答え(会話の成立、適切な間など)ができれば大丈夫です。
服装で注意する点は、シンプルな服装を心がけましょう。
NG例の画像は極端ですが、イメージとしては「ちょっとその服装で現場に行ってほしくないな…」と思われないようにしましょう。
せめて面接と研修の段階はシンプルで無難な服装をしていきましょうね。
たとえばサイズが合っていて、柄の入っていないシャツとジーパンなどが好ましいでしょう。
アクセサリーも基本的には外しておきましょうね。
警備会社のため、引き締まった格好は好印象ですよ。
警備員の面接で落ちる確立を下げよう【質問への準備】
警備会社はあなたに、これから自社の警備員になってもらうにあたり、面接では基本的に5つの質問をします。
もちろんこれ以外にも聞かれることや会話はあります。以下の5つの質問は、私が面接する側で聞いていたこと、受ける側として3社の面接で共通して聞かれたことです。
自分の特性を理解して、質問に対する回答の準備をしておきましょうね。
その1: 志望動機
「なぜこの会社を選んだのか?」面接官はほとんどの場合、この質問をします。
堅苦しい一般的な面接とはイメージを変えましょう。
警備会社は若い人の面接で、長く働く前提ではあまり考えません。
たとえば、「通いやすくて給料が他の警備会社より良かった」「◯年働いて◯◯万円貯金したい」「今××を目指しているので、そのつなぎです」
など、リアルに事情を伝えたほうが話が早く、警備会社としても助かります。
しかし気をつけたいのは、リアルすぎてもマイナスイメージです。
たとえば「他で働けるところがない」「楽で早く終わるって聞いたから」など…ネガティブなイメージは厳禁!
ポジティブに、あなたがその警備会社を選んだ理由を伝えましょう。
その2:外仕事の耐性
警備員の仕事は物理的な耐久力を要求されることが多く、面接ではその準備ができているかどうかを確認されることがあります。
つまり、夏場や冬場も外の仕事。休憩はあるけど基本立ちっぱなしの仕事だけど大丈夫か、ということですね。
「運動を日常的に行っており、体力には自信があります」といった回答や、過去の経験を引き合いに出して説明することが有効です。
こちらの「警備員がきついと言われる理由と対策」の記事で、詳しく解説しています。
その3: 勤務開始日と勤務可能時間
ここでのポイントは柔軟性です。あなたの生活リズムや、すでにやっている副業などがあればここで伝えておきましょう。
警備会社としては、可能な限り早く勤務を開始できる意欲を示すこと、週に何勤務できるか、が重要。
他に聞かれるのは、日勤・夜勤の希望、長期か短期か、など。
「即日勤務可能で、シフトにも柔軟に対応できます」「日勤のみで週に5日働きたいです」といった回答が理想的です。
もし副業などがあるなら「実は◯◯という副業をしているので、×曜日はその副業のため出勤が難しいです」など、具体的に伝えてくださいね。
具体的に伝えておくことで、いざ勤務を開始してからも誤解が少なく、お互いにとってスムーズに仕事ができますよ。
警備会社は週1~2の勤務の隊員でもありがたく募集しているところがほとんどですので、事実ベースで伝えましょうね。
その4:通勤方法
通勤の可否は採用の大きな要因の一つです。公共交通機関の利用や、自転車、自動車での通勤計画を具体的に伝えましょう。
「公共交通機関での通勤を予定しており、時間も確認済みです」といった具体的な答えが信頼を得やすいです。
基本的に車やバイクの通勤は非推奨としている会社が多いです。しかし駐車場を自分で見つけたり、道路状況に左右されて遅刻しないのであればOKとしている会社が多いと思いますよ。
その5: 面接終了時の質問
最後に、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれた際には、不安要素を確認しておきましょうね。
もし採用されてから、食い違いがありすぐに辞めてしまう方が会社としても、あなたにとってもマイナスですよね。
そのため、現場は近所に多いのか、業種の確認など、不安要素は必ず事前に確認しておきましょうね。
純粋に気になった業務のことや研修について聞いておくのも、意欲の高さがアピールできて良いでしょう。
警備員の面接の準備やなれない条件を確認
警備員の面接までに準備しておくことを確認しておきましょう。
事前に準備しておくものは履歴書と写真のみ!
そして、「警備員になれない人の条件」があります。全部で7つの条件があるのですが、ひとつひとつ解説すると長くなってしまうので詳しくはこちらで解説しています→警備員になるには資格不要!未経験からのなり方
欠格事由に該当していないか確認しておこう
具体的な条件は7つあります。どれか一つでも当てはまると警備員になれないので確認しておきましょう。
- 18歳未満
- 過去に禁固以上の刑または警備業法の規定に違反し罰金刑となり、処分から5年経過していない
- 直近の5年間で警備業法に違反した
- 単独・集団に関係なく警備業の規則に掲げる罪にあたる行為を行う恐れがある
- 暴力団員と関わりがある
- アルコールや薬物の中毒者
- 精神機能に障がいがあり、業務を正しく行ったり、適切な判断をしたりするのが難しい者
これらの条件のことを欠格事由と言います。詳しくはこちらで解説していますが、自分で判断できなかったり、悩んだことがあれば面接を受ける会社に事前に確認しておきましょうね。
履歴書と写真は準備しておこう
履歴書は明瞭で読みやすい字で、必要な情報を嘘偽り無く正確に記入しましょう。
名前から現住所、職務経歴や資格などを記入する一般的な履歴書でOKですよ。
証明写真は直近3ヶ月以内に撮影したものを用意してください。3ヶ月以内に撮影したものであっても、髪型など大きく変化がある場合は撮り直すことをおすすめします。
警備会社は警察の管轄で営業しています。そのため、履歴書や証明写真は最新で正確なものを保管する必要があるからです。
警備員の面接後の研修内容を知っておこう
警備員は面接した後「新任研修」というものを3日間行います。
この研修をこなすことで、未経験の人でも警備員になれるわけですね。
3日の研修を終えた翌日から現場で勤務できるようになります。
新任研修の項目
採用後は、警備員として必要な知識とスキルを身につけるための新任教育を受けることになります。研修は主に以下の項目を行います。
- 座学で基本を学ぶ
- 公園等で実際の動きを学ぶ
- 装備品の受け渡しや装備方法の確認
- 会社の給与やシフトのシステム説明など
- 自分のシフト作成
研修では、警備業法や安全管理、基本的な警備業務に関する広範なトピックを学びます。
研修を真剣に受け、積極的に学ぶことで、現場での業務に自信を持って臨むことができるようになりますよ。
研修後に難しい試験などはありません。緊張せず、一つずつ確実に覚えましょうね。
研修の内容なども、警備員になるには資格不要!未経験からのなり方で詳しく解説していますよ。
警備員の面接で本当に重視されること
哲学的な内容ですので、会社や担当面接官によって多少の違いはあると思います。
ですが、私の面接する側としての経験、3社の警備会社を受けてきた経験から、警備会社側が直接言わないけど「本当に求めているもの」を私なりに解説していきます。
これから警備会社に入る若者に対して、面接する側が思うことは
- 社会秩序など常識が分かる人か?
- 会社に従順に忠実に働けるか?
- 知らない人と問題なく会話出来る人か?
- 親切な人であなたなりの社会貢献をする姿勢はあるのか?
特に難しいことは求めてこない警備会社ですが、彼ら面接側が思うのは以上の4点が中心のはずです。
社会秩序など常識がわかる
一般的に社会で何が良くて悪いとされているかの常識がわかって行動できる人であることは、どんな会社でも求められるかもしれませんね。
ここで私が伝えたいのは「警備業界だとより一層、常識性が重視される」こと。
理由は、警備会社は基本直行直帰のため研修が終われば、内勤社員が現場の隊員と顔を合わせる機会も減ります。
いわゆる「ヤバい人」認定をされてしまうと、落とされてしまうかもしれません。
たとえば、極端に所持金が無い、落ち着きがなくずっとそわそわしている、自分の話ばかりしている、面接や研修時に指示を理解できない実行できないなど。
まず最初は面接官の話を聞くことに徹して、最後に不安点・不明点を質問しましょうね。
会社に従順に忠実に働ける
安心してください。ブラック企業のように奴隷のように働かされるって意味ではありません。
これも上記と同じような理由で、直行直帰なために重視されています。
会社の指定した決まりや服装、遅刻せずに出勤できるか、自分で申請したシフトは守れるか、会社の看板を背負っている自覚を持って現場に立てるのか。
当たり前のことですが、そういった姿勢が見られると警備会社も面接段階で安心してあなたを採用することができます。
問題ないコミュニケーション能力
同僚となる同じ会社の警備員はもちろん、現場に出ればお客様に該当する工事業者との関わり、近隣住民さんとのコミュニケーションがあります。
最低限、目を見て話せるか、必要な情報に対して過不足無くやり取りができるかなどが求められます。
社会人として求められる最低限のことですので、若いあなたがブラックな飲食店から転職するとしたら、問題ないと思いますよ。
飲食など、サービス業経験者からすれば【強くてニューゲーム】なんです。
親切心と社会貢献
警備業はある意味「サービス業」です。親切な人だと、会社もより安心してあなたを採用して現場に送り出すことができます。
たとえば道路工事の現場に立っていると、道を尋ねられることがあります。
そんなときに、業務に関係ないからと冷たくあしらうのか、一緒に地図を見て丁寧に教えてあげるのか、あなたが面接する側だとしたらきっと後者を採用すると思います。
どんな人でも出来ると揶揄される警備の仕事で、社会貢献を意識して取り組むのは素晴らしいことです。
たとえ短期間の勤務で考えていても、あなたのステキな人柄を魅せていってくださいね。
ここまでが警備員の面接で求められるポイントでした。
どんな経歴があっても、面接のテクニックを使っても、警備会社が重視するのは人柄ということです。
ぜひ面接の際は「自分のすごさをみせる」のではなく、「会社を安心させる」ことを意識して面接に臨みましょう。
まとめ
- 警備員面接ではスーツ不要、シンプルな服装推奨
- 私服での面接も評価ポイントに
- 基本的な受け答え能力が重要
- 5つの質問への準備必須
- 人柄や社会人基本の常識と姿勢が重視される
警備員の面接は特に難しくありませんが、人柄が重視されることがおわかりいただけたでしょうか。
その人柄のアピールの1つとして、服装も大切な要素なんですね。
警備員の面接は、スーツもおしゃれアピールも不要です。服装は指定がなければ、シンプルな私服で臨みましょう。
20代の仕事辞めたいと言えない人のための記事も参考になると思います。