警備員への転職で一番の不安点は年収について、だと思います。
実は警備員の年収は、240万~300万です。(厚生労働省の発表)
今あなたが働く、ブラックな飲食店ではどうでしょうか?大きくは変わらないと思います。
ブラックの一つに、適切な残業代が支払われない。というのがありますよね。
私は実際にブラックな飲食店も、警備員も経験しました。時給換算すると、警備員の方が効率が格段に上です。
この記事では警備員の年収の実情を実体験から解説し、収入をアップさせる方法も5選紹介していきます。
きっと、ブラックな飲食店から転職を考えるあなたの、背中を押せる内容ですよ。
20代の仕事辞めたいと言えない人のための記事も参考になると思いますよ♪
ブラックな飲食から転職するなら交通誘導員がおすすめの理由はこちらで解説しています。
警備員の年収は収入アップしやすい【アクション5選】
気になるのは年収だと思います。転職する前に、今の年収と比較して、生活費などを調整しましょうね。
きっと転職について悩み、私のページを見てくれているあなたはきっと若いと思います。
警備員や飲食店どんな業界でも、収入アップを現実化するうえで大切なのは自分の市場価値です。
転職するならなおさら、できることを増やして深めて、自分の市場価値を高めることを意識しましょう。
若いうちの転職はキャリアに悪影響だ、なんて声も少なくありません。ですがその環境自体を選ぶことは、とても重要ですよ。
嫌だと感じたり苦手な分野を一生懸命頑張るのは大切ですが、そもそものスタートくらいは選択してこそ頑張る意味があるんだと思います。
飲食店なら極端に言うと”売上を上げる”=あなたの求められる価値。
売上を上げるというのは、総合的な戦いです。接客からスタッフ教育、店全体の管理ができないと上げられませんよね。
対して警備員の収入に直結する、求められる価値は方向性が違います。
警備会社では、現場に警備員として存在すること=あなたの求められる価値。
その現場でやるべき仕事は日々違いますが、業務としては交通の円滑を保つことです。
たとえば昼も夜も働いて稼ごうと思ったときに、警備員はやりやすいです。
飲食店ほど精神をすり減らすような仕事ではありませんので、連勤して稼ぐのは正直簡単です。
あなたが雇われの枠に収まらず稼ぎたいと思うなら、警備員になったことで空いた時間を全て勉強に費やしましょう。
本質的な収入アップのためには、市場価値を高めることが何よりも大切なのです。
警備員の平均年収
厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の警備員の平均月給は255,000円らしいです。
ざっくり計算すると平均年収は300万円くらいですね。
交通誘導員のバイトの日勤の給料は平均10,000円前後ですので、基本的に月給は200,000万円。
単純計算で年収は240万ほどの計算ですね。
交通誘導員や施設警備といった業種によって、給与形態や金額は変わります。
日給制の警備会社のデメリットとして、雨で中止になったら給料0円なため注意が必要。
よって、最低年収~平均年収は240万~300万くらいということがわかりますよね。
額面だけ見ると少ないように感じますが、実際は、これより収入アップすることも可能です。
警備員が警備員として年収を上げる手段は大きくつ5あります。
- 1日で2現場行く
- 資格を取得する
- 夜勤や連勤をする
- 内勤や社員になる
- 紹介制度の活用
収入アップ手段1:1日で2現場行く
同じ日勤の時間内で2つの現場を回って手当を稼ぐということ。日勤と夜勤両方働く連勤とは違います。
1現場目が午前中に終了すると、稀に、会社から「この後もう一つ現場いけませんか?」といった旨の連絡が入ります。
当日に急遽依頼が入った、病欠が出たなど、理由はさまざま。
後はトラブルが無ければ17時には終了して、手当を稼げるということです。
会社によって手当は変わりますが、少ないところで2,000円ほどの加算。
基本的には1.5勤務分~2勤務分もらえる会社が多いと思います。
運が良ければ同じ1日8時間の中で2日分稼ぐこともできるんですよ。
基本的にイレギュラーなことなので、期待はできないので注意。
収入アップ手段2:資格を取得する
私が受けたことのある資格は交通誘導業務二級と、列車見張員の資格です。
警備業で取れる資格は国家資格なので、一度取っておくと地域が変わってもその資格を活かせます。
資格がなくても警備員として働くことはできます。業務の幅も広がるので、警備業を長くやっていきたい人や、興味のある人にはおすすめできますよ。
資格を取ったら毎日の業務でどんな変化があるか、実はほとんどありません。
警備業法で、有資格者でないと入れない現場というのが定められています。
そういった現場で従事する際に、日勤に資格者手当がついて収入が上がるんですね。
たとえば交通誘導であれば、有資格者の誘導員を配置しないと工事が行なえない道路があります。
五 交通誘導警備業務(高速自動車国道(高速自動車国道法(昭和三十二年法律第七十九号)第四条第一項に規定する高速自動車国道をいう。)又は自動車専用道路(道路法(昭和二十七年法律第百八十号)第四十八条の四に規定する自動車専用道路をいう。)において行うものに限る。) | 交通誘導警備業務に係る一級検定合格警備員又は二級検定合格警備員 | 交通誘導警備業務を行う場所ごとに、一人以上 |
警備会社は上の表に則り、各地域ごとの「資格者配置路線」を参照して、資格者隊員一人+指定人数の一般隊員を配置します。
基本的には会社の判断で隊員に「こういう資格を取らないですか」と、連絡相談が入ります。
しかし、新人だと待っているだけでは時間がかかります。古くからいる人や実績のある人に優先的に声がかかるからですね。
そのため、資格を取りたいと思ったら会社に積極的に伝えましょう!
収入アップ手段3:夜勤や連勤をする
日勤と夜勤の連勤で稼ごうと思うとかなり大変です。
まず1周間は14日あるという考え方が前提。7日間を昼と夜に分けて、可能な限り出勤するんですよ。
労働基準法もあるので、どれだけ無茶しても3連勤までと決まっている会社が多いと思います。
(例:昼→夜→昼,翌日,昼→夜→昼のサイクル)
私も過去に、連勤をたくさんすることで、警備の月収で30万稼げたことがありますよ。
ただし、このやり方は長くは続かないので注意が必要です。
収入アップ手段4:内勤や社員になる
4つ目は社員や内勤になることです。
内勤経験は私もありますが、シンプルに月給になり、アルバイトよりは収入が安定しましたよ。
交通誘導員は特に、雨で中止になるとその分収入が減ります。
しかし、現場社員や内勤になることで、日給から月給になることが多いんですよ。そうなると、雨でも収入の保証があるので助かりますよね。
内勤をやりながら、休日に現場に出ることでプラスで日給が出る会社もありました。
会社により制度はさまざまあるので、入る会社で確認しましょうね。
警備の仕事は制度をうまく活用することで、短期間で一気に貯金を作ることも可能なんです。
これは平均年収からは読み取れない大きなメリットと言えるでしょう。
収入アップ手段5:紹介制度の活用
これも私自身活用していました。
会社によってルールは変わりますが、大抵は「紹介された人が3ヶ月~半年勤務すること」を条件に、紹介した人に1人あたり3万~5万払われます。
条件は期間だけでなく、50回勤務や100回勤務など、さまざまなパターンがあるので、紹介する可能性があるなら入社時に確認しておきましょう。
私の内勤時代に、大学生の隊員は紹介だけで余裕でトータル10万以上稼ぐ人も見てきました。
フットワークの軽い若い人が協力して、そういう稼ぎ方をするのもアリですよね♪
偶然、自分が警備員をしているときに、周りで仕事に困っている人が数人いたので私も紹介制度で稼ぎましたよ。
収入アップ手段番外編:副業をする
警備員としてではありませんが、副業をするのが長い目で見て一番効果的な年収のアップと言えるでしょう。
特に当サイトで勧めてる交通誘導員は、現場次第では半日で帰れることもある仕事です。
ブラック企業はもちろん、フルタイムで普通に働くより遥かに時間が作れるのがこの業界最大のメリット!
ときには残業になることもあるでしょう。それでも、一週間、一ヶ月の単位で見ると自分が自由に使える時間はかなり多い仕事なんですよ。
興味があることにチャレンジする環境作りを、警備員でやってみるのも面白いですよ。
警備員の年収の雇用形態ごとの違い【バイトがおすすめ】
どんな業種でも雇用形態で待遇や年収は違いますよね。警備員の世界も例外なく、社員やアルバイトで違いがあります。
若いあなたが、次の本格的に始める仕事へのつなぎとして警備員に転職するなら、アルバイトがおすすめです!
雇用形態ごとの年収と労働時間の比較を見ていただければ、長く勤めないならアルバイトがおすすめな理由がわかりますよ。
警備員の雇用形態は、扱う業種(たとえば交通誘導や施設警備)によっても様々な違いがあります。
この記事では主に、私が体験してきた交通誘導をメインに、以下の表を参考に解説していきますね。
雇用形態 | 平均労働時間 | 平均収入 | 備考 |
---|---|---|---|
アルバイト | 日勤平均7時間(実働約6時間) | 日給1万円前後 | 交通誘導・日給制・近場での勤務が最高効率。短期で稼ぐことが可能。 |
社員(内勤社員) | 9時~18時(9時間) | 月給30万円(初任給20万円) | 月給+現場出勤手当。9時間の強制拘束がデメリット。 正社員としてボーナスなどの待遇あり。 |
現場社員 | 17時までの勤務 | 年収約354万円 | 会社によって異なるが、基本的にアルバイトと同様の業務。正社員としてボーナスなどの待遇あり。 |
雇用形態ごとの年収比較
雇用形態は主に内勤社員・現場社員・アルバイトが一般的でしょう。
警備員の仕事の平均年収は約354万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると30万円、初任給は20万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ1,081円、1,249円となっています。
引用:求人ボックス.com
データとしては上記の通りで、経験上、警備業界全体で考慮すると大きな違いは無いと思います。
しかし、交通誘導員は特に日給制の会社が多い傾向にあります。若い人なら平均日給は1万円前後。
アルバイトの警備員で短期的に稼ごうと思ったら、任意で、昼夜問わず現場に出れば出た分だけ稼げるのがメリットです。
昼と夜で連勤すると、内勤がやさしい現場や早く終わりそうな現場につけてくれることも多いですよ。
内勤社員は、現場ではなく警備会社の本社や支社で勤務する人。主に現場への隊員の配置や管理、教育など会社の業務全体の管理をするのが仕事ですね。
月給+現場出勤手当などで、稼ぐ気があればアルバイト以上に稼げますが、日勤=内勤業務のため9時間強制拘束がデメリットです。
対して現場社員は、会社によってはその制度自体がないこともあります。基本的にはアルバイトと同じ業務ですが、あまり大きな違いはありません。
大きな違いとしては、正社員としてボーナスなどの待遇を受けられますよ。
雇用形態ごとの労働時間比較
まず注意点として、交代制24時間の現場などの募集には応募しないようにしましょう。
日勤夜勤の2交代だと、1人12時間勤務は大変ですよね。
おすすめしている交通誘導員をアルバイトで働く場合、平均勤務時間は7時間前後です。
水道やガス工事であれば、08:30~現場開始で、16時~17時に終了することが多いんですね。
昼休憩が50分~1時間、それ以外にも30分以上の休憩が取れる現場がほとんどのため、実働時間は6時間くらいです。
内勤社員は普通の事務職ですので、基本的には9時~18時の9時間拘束が多いと思いますよ。私が内勤をやっていたときはそうでした。
現場社員は会社によりけりですが、基本的に17時いっぱいまで工事をする現場などにつくことが多い、という認識で良いです。
もし検討するなら入る会社に聞いてみましょう。
結論:バイトが最高効率
労働時間に対しての短期的な稼ぎはアルバイトが最高効率です。
アルバイトが最高効率になる条件は【交通誘導・日給制・近場】
これらのポイントを抑えて、警備会社選びをすると良いでしょう。
もし「本当にやりたいこと」があるのなら、その準備期間として交通誘導員のアルバイトをおすすめしますよ。
警備員の年収は資格でアップ!【おすすめ資格3選紹介】
警備員として働く中で収入アップを目指すなら、資格取得を目指しましょう。
警備員の資格は国家資格ですので、業法の改正などがなければ長く使っていけます。持っているだけで警備員として泊がつくので、長く務めるなら視野に入れてみましょう!
取りやすい資格、収入に直結しやすい資格を3つ紹介していきます。
社員になったほうが資格を取らせてもらえる確立は上がりますが、会社によってはアルバイトでも会社がお金を出して取らせてくれます。
もし資格に興味があるなら、自分から会社に相談してみましょうね。
交通誘導警備業務二級
代表的で収入に直結するのが「交通誘導警備業務二級」という資格。
警備業法第2条第1項第2号に規定する警備業務のうち、工事現場その他、人、又は車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(交通の誘導に係る者に限る)を実施するために必要な知識及び能力について行う。
引用:東京都警備業協会
会社により、これを持っているだけで基本給が500円アップしたり、資格者配置路線の道路で勤務をすると1,000~2,000円のアップが期待できます。
資格取得の際は、基本的に2日間。数ヶ月教本で勉強した後、講習の日と試験の日があります。試験本番では筆記試験(運転免許のような◯×式)と、実技試験を行いますよ。
ちなみに一級と二級がありますが、現在は一級が必須の現場(道路)がありません。そのため、二級の取得を目指しましょう。
施設警備業務二級・一級
警備業法第2条第1項第1号に規定する警備業務(機械警備業務及び空港保全検査業務を除く)のうち、警備業務対象施設の破壊等の事故の発生を警戒し、防止する業務を実施するために必要な知識及び能力について行う。
引用:東京都警備業協会
私は経験ありませんが、こちらもやはり資格取得をすることで収入アップが可能な会社が多いようですね。
施設警備に関しては、一級と二級で現場の違いなどもあるようです。つまり一級を取得したほうが、収入アップの幅も広がるわけですね。
雑踏警備業務二級・一級
警備業法第2条第1項第2号に規定する警備業務のうち、人の雑踏する場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(雑踏の整理に係るものに限る)を実施するために必要な知識及び能力について行う。
引用:東京都警備業協会
こちらも収入に直結しやすい資格の一つ。主にイベント会場(ライブや花火大会など)が仕事です。
交通誘導の資格者の扱いは、必要であれば配置する。でしたが、イベントなどの雑踏の現場では1名の有資格者が必須なため、需要の高い資格と言えるでしょう。
まとめ
- 警備員の年収は低いが上げやすい
- 資格や連勤で年収アップ
- 雇用形態や業種は慎重に選ぼう
- 長く務めるなら資格取得もおすすめ
警備員の年収は低いイメージから、転職するのは不安があると思います。ですが、年収を左右するのはあなた次第です。
ブラックな飲食に勤めていて、選択肢が広くないなら交通誘導員で短期的に稼ぐのがおすすめ。あなたの時間を増やすことで、あなたの市場価値を上げていきましょう。
本記事では、警備員の平均年収や収入アップの方法を、私自身の経験を交えながら5選紹介。さらに、収入向上に繋がるおすすめの資格も3つピックアップしました。
ぜひ警備員への転職を考えるときの参考にしてくださいね♪
20代の仕事辞めたいと言えない人のための記事も参考になると思います。
警備会社選びの詳しいポイントも確認しておくと良いですよ。
ブラックな飲食から転職するなら交通誘導員がおすすめの理由必見です。