初めての外仕事をする方にとって、夏場の暑さ対策、熱中症は大きな不安要素ですよね。
勤務中は常に外にいることになるため、体温を下げる工夫が不可欠です。
具体的にどんな暑さ対策グッズがあるのか、グッズを使わず現場で体温を上げる工夫はできるのか、気になりますよね。
暑さ対策方法は知っておかないと、夏の現場は本当に過酷で命に関わります。
交通誘導員として累計4年、現場で働いている私が実際に行っているものから、現場で得た知識やグッズなどを解説していきますよ。
この記事では暑さ対策を合計12選紹介、熱中症の危険性の再確認、なってしまったときの対処法を解説します。
これから初めて外仕事をする人も、今外仕事をしている人も、この記事を読んで夏の暑さに備えて身体を守りましょうね。
大切なのは、炎天下で少しでも体温を下げる工夫。夏の太陽を舐めずに、しっかり暑さ対策しましょうね。
外仕事の暑さ対策グッズを使用した7選
まずはワークマンやAmazonで入手できるような、暑さ対策グッズを紹介していきます。
注意点として、交通誘導員、警備員は制服などの装備品が定められています。
会社から支給されるものもあると思いますが、そうでないものは一度相談してから使うようにしましょう。
外仕事では、荷物が多くなりがちですが、実を守るためには事前準備がとても大切です。
自分に合ったグッズを活用して暑さ対策を徹底しましょう。
- 水筒
- 冷却ネックラップ
- 冷感タオル
- 首掛け扇風機
- 空調服
- 接触冷感ウェア
- 保冷剤付き帽子
水筒(冷たい飲み物)
まずは基本の水分補給。保冷機能の優れた水筒が理想ですが、夏場は一本では足りません。
暑さ対策としておすすめなのが水筒に追加して、コンビニで売っている【凍ったペットボトル】
もちろん、家の冷凍庫で作り持っていくのもOK。
外仕事は荷物が多くなりがちだから、飲み物を多く持っていくのは大変かもしれません。
しかし、家から持っていくことで節約にもなりますよ。
夏場におすすめの飲み物はコチラ
- 麦茶
- スポーツドリンク
- ソルティライチ
- 水 など
ミネラルや塩分が豊富に含まれているものが好ましいです。麦茶にひとつまみの塩を入れたものを飲む方も多く居ますよ。
スポーツドリンクやソルティライチ等の飲み過ぎは、砂糖なども多く含まれるため、逆に身体に毒だから注意が必要。
夏場は水分補給の量が増えるので、なるべく身体に良いものを摂り入れるようにしましょう。
スポーツドリンクの成分は水筒の加工が剥がれることもあるみたいなので、水筒には入れないでくださいね。
冷却ネックリング
首元を冷やしてくれるアイテムです。
体温管理で重要なのは【3つの首】と言われる首・足首・手首。
皮膚が薄く、太い血管が通る箇所を冷やすことで、身体全体の体温を下げることができます。
冷感タオル
ポリエステル生地の、水に濡らして振るだけで冷たくなるタオル。
こちらも首に巻いてもヨシ、休憩のときの汗拭きに使ってもヨシ。1つ持っておくと重宝しますよ。
首掛け扇風機
首に引っ掛けて使える扇風機。ただ風が出るだけのものから、ミストを噴射してくれるものまで様々。
顔、首周りを冷やしてくれますよ。
少し目立つため、交通誘導員が現場で仕事しながら使うなら会社に許可をもらいましょう。
空調服
自費で買うと少し高額ですが、最近では全員に支給してくれる警備会社も増えています。
内側に送風してくれる服で、少し重たいです。
しかし、風のない夏場では本当に重宝する、熱中症対策グッズの王道ですよ。
接触冷感ウェア
着るだけで涼しさを感じるインナーウェア。イメージ的には夏用のヒートテックのようなイメージです。
汗も吸収してくれるから着ていて快適な作業ができますよ。
保冷剤付き帽子(防止用保冷剤もおすすめ)
頭部を直接冷やしてくれる帽子や、帽子の内側につけられる保冷剤もおすすめです。
外仕事は警備員もそうですが、ヘルメットを被ります。
そのため特に、脳が熱を保ちやすく、他の部位のように外気にさらして放熱することもできません。
内側に保冷機能付きの薄い薄い帽子や、保冷剤をつけることで暑さ対策ができますよ。
外仕事の暑さ対策グッズを使用しない5選
外仕事では常にグッズに頼れない場面も出てきます。
現場の環境、周りとの協力、普段からの予防策がとても重要なんですよ♪
- 日陰の活用
- 水分と塩分補給の徹底
- 適切な休憩
- 体調のチェック
- バランスの良い食事
日陰の活用
外仕事だと、常に日陰にいるのは難しいですが、可能な限り直射日光を避けて日陰で過ごすようにしてくださいね。
現場でも可能な限り日陰を探しましょう。現場では、1人は日陰でも、もう1人は日向になってしまうことも。
お互いの体調を気遣って交代で日陰で作業できるとベストですよ。
水分と塩分補給の徹底
グッズの方でも触れましたが、やはり熱中症対策の基本にして王道は水分補給。
水だけでなく、適度に塩分を摂取することが大切です。
忙しいときこそ、こまめな補給を忘れずに行いましょうね。
適切な休憩
夏場は無理をせず定期的に休憩をとり、体を冷ます時間を作りましょう。
コンビニなどがあると理想ですが、冷房の効いた施設が近くになければ公園の日陰で過ごすなどしてください。
外仕事では特に、現場の隊員同士で協力し、互いの体調を気遣いあうことが大切。
積極的に「熱中症危ないから休憩回しましょう」と声を掛け合いましょうね。
体調のチェック
熱中症の初期症状に注意しながら、自分の体調を常にチェック。
夏場は特に「あれ、なんかおかしいかも」「気持ち悪い気がする…」と思ったらすぐに、一緒に仕事している人に伝え休憩を取りましょう。
早めに手を打つことで、回復も早く、熱中症の症状を抑えることができます。
バランスの良い食事
現場にいるときだけに限ったことではありません。
冬ももちろんそうですが、夏場は特にバランスの良い食事を心がけ、好調な身体を保ちましょうね。
毎日2~3食リズムを崩さず食べること、間食を控える、夏野菜を積極的に取り入れるなど、当たり前の「体に良い食習慣」が大切。
季節の夏野菜はとても美味しく、体温を下げる作用もあるため意識的に摂ることをおすすめしますよ♪
外仕事だからこそ重要な熱中症の危険性と対策
熱中症になったことのある方はわかると思いますが、本当に辛く生死に関わる事態です。
熱中症とは、高温多湿の環境下で体温調節機能が正常に働かず、体内温度が異常に上昇する状態を指します。
激しい運動や長時間の屋外作業が原因で発生しやすく、軽度の場合は水分不足や塩分不足による脱水症状、重度の場合は熱射病に至ることもあります。
外仕事をするからこそ、基本知識は頭にいれておくと安心ですよ。
熱中症の主な症状
熱中症の症状には、頭痛、吐き気、めまい、倦怠感などがあります。
症状が進行すると、意識障害やけいれん、高体温(40度以上)などが発生することがあります。
これらの症状は、体が過熱し、正常な体温調節機能が失われたことを示しており、早急な処置が必要です。
熱中症予防のための対策
熱中症を予防するためには、ここまで紹介したような適切な水分補給と塩分摂取が重要です。
特に外仕事をする場合は、日陰での定期的な休憩、涼しい時間帯に作業を行う、通気性の良い衣服を着用するなどの対策が効果的。
また、熱中症の初期症状を自覚した際は、直ちに涼しい場所で休憩を取り、体を冷やしてください。
現場で働く人としてだけでなく、雇用主にも従業員の安全を確保する法的責任があるため、熱中症対策は事業運営の重要な部分となります。
そのため、この記事で取り上げたような熱中症予防グッズを使用しても良いか、不安なものは会社に必ず確認を取りましょう。
自分の身は自分で守るしかありません。
会社のために無理をして、倒れてしまったり後遺症が残ることがないように、外仕事に従事する際は必ず各自対策を徹底してくださいね。
熱中症になってしまったときの対処法
熱中症は、暑い環境で体温調節がうまくいかずに起こる状態です。万が一、熱中症と疑われる症状が現れた場合、次のような対処を行いましょう。
- 意識の確認: まず、意識があるかどうかを確認してください。意識がない場合や、反応がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。
- 涼しい場所への移動: 意識がある場合は、日陰やエアコンが効いた部屋など、涼しい場所に移動しましょう。
- 体の冷却: 服を緩めて体を冷やします。冷たいペットボトルやタオルを使用して、首や脇の下などの部分を冷やすことが効果的です。
- 水分と塩分の補給: 自力で水が飲める場合は、水や経口補水液をゆっくりと飲みます。経口補水液は電解質濃度が高く、脱水状態を効率的に改善できます。しかし、嘔吐がある場合や意識がはっきりしない場合は、無理に水分を摂取させないでください。
医療機関を受診するタイミング:
- 意識がもうろうとしている、自分で名前や現在地を答えられない、自力で水を飲むことができないなどの症状がある場合は、直ちに救急車を呼ぶか医療機関に連絡してください。
この対処法を頭に入れておくことで、万が一の状況にも冷静に対応でき、早期に適切な処置を行うことができます。
熱中症は予防が最重要。
記事で紹介した暑さ対策を徹底して水分補給をこまめに行い、暑い日は無理をしないようにしましょう。
まとめ
- 暑さ対策のグッズは会社に確認を取り積極的に活用
- 水分補給はミネラルと塩分も一緒に取れると良い
- 可能ならなるべく日陰で過ごす
- 休憩を積極的に回して現場全体で暑さ対策
- 身体の不調に敏感に
- 普段から身体に良い食習慣を心がける
- 熱中症にならないように自分の身は自分で守る
外仕事の暑さ対策は、警備員もとても重要です。警備員は年配の方も多く働いています。
特に夏場の外仕事は危険です。各自が暑さ対策を徹底することで、業務がスムーズにできます。
もし業務中に1人が熱中症でダウンしてしまうと、他の人が休憩に行きづらくなり悪循環を招いてしまうことも。
ただでさえ身体の危険がつきものの外仕事だからこそ、自他ともに体調管理を行い、安全な一日を過ごせるようにしましょうね。