日給制のメリットは、労働時間にかかわらず同じ金額が支払われることです。
日払いや月給とどう違うの?日給の仕事はどういったものがあるの?と思う方も多いですよね。
日給にもメリットがある反面、高収入を目指すと休みが少なくなるなど、デメリットもあります。
簡潔にいうと、短期で一気に稼ぐにはおすすめできますが、長く安定して稼ぐのには適してないと言えるから。
日給制の交通誘導員を累計4年やっている私の実体験を元に解説していきます♪
この記事では、日給の基本知識から他の給与形態との違い、メリットやデメリットをまとめました。
警備員の仕事やイベントスタッフなど、日給制の仕事に興味がある方必見です!
日給制の警備員の収入の上げ方もこちらで解説していますので、参考にしてくださいね。
日給のメリットの前に、基本を知っておこう
日給制は、労働者が1日の労働を行った対価として、事前に決定された固定額の給与を受け取る給与体系です。
この給与形態の最大の特徴は、労働時間にかかわらず、同じ金額が支払われることにあります。
この点が、時間給や月給といった他の給与体系と根本的に異なる部分。
日給制は主に、労働時間が一定しない仕事や、短期間で完結する仕事、季節によって必要とされる仕事などが対象のことが多いですよ。
このような職種では、事前に決められた作業を短期間で完遂することが求められ、その完遂に対する報酬として日給が設定されるのが一般的です。
たとえば、短期のアルバイトで日給制は多いですよね。内容は、季節的なものだと試験監督やイベントスタッフ、年中あるのは警備員の仕事が一般的です。
日給制においては、労働者と雇用者の間で働く日数、労働条件、支払われる日給の額などを明確にします。
これにより、労働者は仕事の計画を立てやすく、雇用者は必要な労働力を柔軟に確保できる利点があるんですね。
はじめに日給制は固定額の報酬と書きましたが、残業代は払われますので安心ですよ。
日給は月給や時給と大きく違う!そこから見えるメリット
【日給制】以外の給与形態は、ざっくり【月給・時給・年俸制】に分けられます。
- 月給制: 月給制は、毎月一定の給与が支払われる体系です。日給制と異なり、月の労働時間に関わらず固定額が支払われる。安定した収入を求める人に適しています。
- 時給制: 時給制では、実際に働いた時間に基づいて給与が計算されます。日給制と比較すると、労働時間が給与に直接影響を与えるため、柔軟性に富んでいます。しかし収入が不安定になる可能性もあります。
- 年俸制: いわゆる成果主義の年俸制は年単位で給与が決定され、月々または四半期ごとに分割して支払われます。主に専門職や管理職で見られ、長期的なキャリアを築く人向けです。
正社員の雇用だと、特に月給制を採用している会社が一般的です。
しかし月給制にもいろんな給与形態があります。自分にあった給与形態の会社を見つけましょうね。
給与形態 | 基本概念 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
日給制 | 1日単位で給与が決定される | ・働いた日数に応じて収入が増減・業務が早く終わっても給与が保証される | ・高収入を目指すと休みが少なくなる・正社員の求人が少ない |
月給制 | 月単位で固定された給与が支給される | ・毎月安定した収入が得られる・出勤日数の増減で給与が変わらない | ・労働の量に関わらず給与が変わらない |
日給月給制 | 遅刻・欠勤で給与が減るが、基本は月給制 | ・基本的に安定収入・出勤状況に応じた給与調整可能 | ・欠勤等で収入が減少する可能性あり |
月給日給制 | 遅刻・早退・欠勤分が給与から控除される | ・基本的には月給制で安定感あり・基本給のみ控除で手当は保護される | ・欠勤時に給与が減少 |
完全月給制 | 欠勤や遅刻に関わらず固定給与が支給される | ・非常に安定した収入を確保・遅刻や欠勤などの状況が収入に影響しない | ・業務量の多寡に関わらず給与が変わらない |
時給制 | 1時間単位で給与が算定される | ・実際に働いた時間に応じた給与が支給される | ・勤務時間が少ない時は収入が減る |
年俸制 | 年単位で給与が決定され、月々または別の分割で支給される | ・年間を通じて収入が保証される・収入の見通しが立てやすい | ・短期的な労働量の増加が収入に直結しない |
ちなみに、日払い制というのもありますが、コレは少し違います。
業種や会社によって違いがありますが、日払いは月給や日給の制度がある上で、その日の給料をいただきます。
しかし「日払い」と言っても一週間に一度や、月に二回の給与支払いのことも。
その日働いた分がすぐもらえる会社を探すなら「即日払い」を探しましょうね。
日給制のメリットとデメリットを解説♪
給与形態によって、稼ぐための考え方を変えるのが大切です。
たとえば時給で稼ぎを増やそうとすると、一日数時間の残業を行いますよね。かなり小さな金額を積み上げていく必要があります。
月給制であれば、自分自身の評価を上げたり成果を出すことで、給与を上げていきますよね。
しかし日給は、出た分だけすぐに収入に直結するのが最大のメリットです。
たとえば、当サイトでおすすめしている警備員なら、運が良い日は一日で2つの現場に行くことも可能。
昼間に日勤として2つの現場を回れることもありますが、昼と夜両方で働くことで1日で2日分の日給を稼ぐこともできるんですよ。
色んな角度から、日給のメリットとデメリットを掘り下げていきます。
メリット
- 明確な収入: 出勤日数が予め分かっていれば、その月の収入を簡単に計算できます。
- 単純な給与計算: 労働時間に左右されず、日給が固定されているため、給与計算が単純明快です。
- 労働の柔軟性: 短期間での仕事やプロジェクトベースでの作業が可能です。特定の期間だけ働きたい人に適しています。
- 早く終わった日でも同じ給与: 仕事が早く終わった場合でも、約束された日給を全額受け取れます。
日給×出勤日数がそのまま月給ですので、計算がしやすいですよね。
10,000円の日給なら、週5勤務で大体200,000円が月給。そこから社会保険などを差し引き、手取りが計算されます。
日給制のアルバイトの募集は、短期間の仕事が多いです。そのため、日給の仕事は本業が閑散期のときの副業としてや、小規模の自営業をしている人からも人気があるんですよ。
日給の最大のメリットは、早く終わっても契約時の日給が全額支払われる点。
学歴不問だから誰でも出来るため、警備員やイベントスタッフを夏や冬だけやる若い人も多いです。
短期間で稼ぎたい人はもちろん、プライベートの時間を作りたい人に、おすすめできますよ。
その中でも特に警備員は、ブラックからの一旦の転職先として非常におすすめ。
ブラックからの転職先は警備員がおすすめの理由はこちらで解説しています。
デメリットと考慮すべき点
- 収入の不安定性: 労働日数が月によって変動するため、収入が不安定になる可能性があります。
- 福利厚生の欠如: 正社員と比較して、日給制の仕事では福利厚生が充実していない場合が多いです。
- キャリアアップの機会: 長期的な視点でキャリアを築きたい場合、日給制の仕事はキャリアアップの機会が限られることがあります。
唯一全員共通でデメリットに感じる点は、収入の不安定性。
たとえばイベントスタッフならイベントの中止、警備員なら雨天で工事の中止などが原因で、本来その日稼げるはずだった給料が0になってしまいます。
こういったデメリットももちろんありますが、コレ以外は短期間で働きたい方にはあまり関係ないことがほとんど。
日給制の正社員雇用は少ないため、社員と比べて福利厚生が充実していないことが多いです。
とはいえ、2022年10月から一部のアルバイトも社会保険加入が義務化されたため、大きなデメリットではないでしょう。
・週の所定労働時間が20時間以上30時間未満
(※週所定労働時間が40時間の企業の場合)
契約上の所定労働時間であり、臨時に生じた残業時間は含みません。
- 契約上20時間に満たない場合でも、実労働時間が2ヶ月連続で週20時間以上となり、
なお引き続くと見込まれる場合には、3ヶ月目から保険加入とします。
・所定内賃金が月額8.8万円以上
基本給及び諸手当を指します。ただし残業代・賞与・臨時的な賃金等は含みません。
(含まれない例)
- 1月を超える期間ごとに支払われる賃金 (賞与等)
- 時間外労働、休日労働及び深夜労働に対して支払われる賃金(割増賃金等)
- 最低賃金に算入しないことが定められた賃金(精皆勤手当、通勤手当及び家族手当)
・2ヶ月を超える雇用の見込みがある
・学生ではない
※休学中や夜間学生は加入対象です。
引用:厚生労働省HP
また日給制の仕事では、希望しない限りキャリアアップは難しいでしょう。
直行直帰の仕事も多いため、会社の上司と顔を合わせることもなく、普段の勤務態度を良くも悪くも見られることが少ないからです。
その日給制の会社や業界に魅力を感じ、そこでキャリアアップしたいと思うなら、会社に一度相談してみるのも手ですよ。
一生懸命取り組んで、想いを伝えた上で、完全にキャリアアップができないところは少ないと思います。
まとめ
- 日給は労働時間にかかわらず同じ金額が支払われるのが特徴
- 日給は働いた日数分稼げるが継続的な高収入を目指すのは難しい
- ブラックからの転職先や短期で稼ぎたい人には非常におすすめ
- アルバイトも一部社会保険の加入義務があるから安心
日給制のメリット・デメリットを把握した上で、あなたにあった働き方をみつけましょう。
短期的に稼げたり、早く終わっても日給が保証されているメリットはありますが、長期的に日給制で働くのはおすすめできません。
しかし、短期で稼ぎたい人や、ブラックからとりあえず転職先を探している方は、日給制の仕事も視野に入れてみてくださいね。
ブラックからの転職先は警備員がおすすめの理由はこちらで解説しているので参考にしてください。
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